next up previous contents
Next: システムコールとは Up: 高エネルギー屋のためのユニックス入門 (中巻) - part Previous: 目次

システムコールを使う

「高エネルギー屋のためのユニックス入門」中巻はオンラインプログラム、 即ちデータ収集のためのプログラミングについて見ていきます。データ収集の ためのプログラムは通常のアプリケーションとかなり違ってきます。いくつも のプロセスを同時に走らせ、それらの間でメッセージやデータをやり取りする ことになります。またVMEやCAMACなど特別なハードウエアをプログラムしなけ ればなりません。データ収集システムに必要なソフトウエア技術を勉強してい きましょう。。

本章ではシステムコールの基本的な使い方を解説します。9章ではプロセス 間通信について、10章ではさらに広げてネットワークプログラムの書き方を解 説します。11章で実際の入出力装置であるVMEとCAMACのプログラミングに触れ、 12章でマンマシンインターフェースのためのXウインドウのプログラミングに ついて解説します。13章はハードコピーの標準言語であるPostscriptについて、 14章ではUNIXそのものではありませんが、オンラインで良く使われるアプリケー ションであるPAW(Physics Analysis Workstation)について解説します。15章 で言語や機械の種類の混ざった環境でのプログラミングについて述べた後、最 後の章16章でオンラインシステム設計のポイントを解説したいと思っています。

オンラインプログラムはシステムの性能を十分に引き出す必要があるので、 プログラムを書く場合もシステムについて十分知っておかなければなりません。 システムコールはプログラムとシステムの間のインターフェースです。

本文はSUN-OS4.1.Xを基本にして書かれています。SYSTEM-V系の機械ではか なり違っています。気のついたところはコメントしてありますが、完全ではあ りません。それぞれの機械での訂正は各自でお願いします。まとまったものが 出来たら送ってください。内容に反映させたいと思います。





next up previous contents
Next: システムコールとは Up: 高エネルギー屋のためのユニックス入門 (中巻) - part Previous: 目次



Kinya Hibino
Sun Jan 14 21:36:40 JST 1996