以前理研の中性子モニタ関係で羊八井に行く人から
の問い合わせに答えたときのメモ by 大西

> チベットで生活に必要な道具(電気ポット、圧力釜、電気コンロ、
> 包丁等)や必要な食品、調味料(米、そば、醤油等)がありましたら
> ご教授ください。
> こちらでは、そば、日本茶、醤油、粉末のだし、携帯用のなべ、
> 日本製アルコール飲料、フリーズドライ食品等は用意するつもり
> です。

ほとんどの道具は拉薩で手に入ります。ただ、品質が劣悪なので、電気製品な
どは可能なら日本から手荷物で税関でばれないように持ち込むことをお勧めし
ます。もちろん持ち帰るものについては税関では何の問題もありません。送る
と関税がやっかいです。なお、生活用電源は全て 220V です。自分用に登山用
のコッヘル、ステンレスのコップがあるとなにかと便利です。停電が多いので、
小型の懐中電灯があると便利です。食事は頼めば作って貰えます (1食350円程
度)。我々は夕食のみ作って貰うことが多いです。調味料は日本で使っている
ようなものはまず手に入らないので、必要なものは用意して行かないといけま
せん。ご飯はあまり美味しくありませんが、中国人に頼んで必要なときに現地
の米を炊いてもらっています (1食100円以下)。野菜、豚肉、ヤク肉、鶏肉、鶏
卵は拉薩で手に入ります。羊八井で手に入ることもあります。小麦粉、唐辛
子は少量なら羊八井で貰えます。レトルト食品、スパゲッティ等麺類、ラーメ
ン、カップスープ、即席味噌汁は持っていくと重宝します。ラーメン以外の麺
類は圧力なべを使わないとうまく茹でられません。そばなど茹でた後で水洗い
の必要な麺は冷水を用意するのに苦労します (生水は絶対に飲めません)。こ
れら食品は手荷物で持ち込むのが大変なら、郵便小包で送ることをお勧めしま
す。この時受取人の名前は日本人でないとまずいかも知れません。コカ・コー
ラ、スプライト、ミネラルウォータは拉薩、羊八井で手に入ります。日本酒、
ウィスキー等は郵便で送れないので、必要なら手荷物で持ち込みます。ビール
はそこそこのものが拉薩、羊八井で安価 (大瓶1本100円以下) で手に入ります。
ワインも中国製のそれなりのものが拉薩で手に入ります (1本500円程度)。た
ばこは中国製、アメリカ製、日本製のものが手に入りますが (値段は日本の水
準)、偽物が大量に出回っているので、気になるなら日本から持ち込みます。
免税の限度は一人当り酒2本、たばこ400本です。

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> 入蔵許可証(高能研でもらえる,成都の空港、チベット内で必要?) 各自

入藏許可書は西南交通大が手配して、成都で発行されます。高能研に送られて
くることもありますが、もし高能研で貰えなければ必ず西南交通大で貰いましょ
う。拉薩行の航空券を買うときと成都の空港のセキュリティチェックの時に必
要です。各自ではなく、往路の1個隊に1枚発行されます。ただし、全員の名前、
パスポート番号が記載されていることを確認します。羊八井に着けば念のため
コピーを取り、各自持っておくと良いでしょう。

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